今日は在住する稲城市にて地域健康講座の講師を務めました。年に1度の講座ですが、今年で9年目になります。毎年20名ほどを対象に行う講座ですが、今年は「姿勢と加齢の影響」をテーマに、姿勢制御の観点と、加齢による機能低下の観点を合わせて、姿勢のメカニズムと簡単なエクササイズをお伝えさせていただきました。
9年も続けると顔馴染みとなった参加者もいる中で、皆さんの質問に整形外科クリニック勤務の理学療法士として責任を持って回答ができるようになり、地域での存在感も少しずつ大きくなってきたかもなと思えるようになりました。
参加者の中には、当クラブのチア教室に通っていた子が理学療法士となって私の話を聞きにきてくれました。彼女が通っていたチア教室に私の娘も現在通っていて、それもまた不思議な繋がりを感じました。地域での理学療法士の存在が、次の世代にも伝わっていくようで嬉しくなりました。
他にも、去年、私が、市役所に勤める理学療法士の方と共に企画した、地域自主グループに対する介護予防事業の参加者がいて、「うちの会にもまた来てください」と声をかけてもらいました。こうやって地域でまた元気な姿で顔を合わせることに喜びを感じます。
地域NPOでの活動は、この先ひとつの可能性や選択肢になると思っています。副業や兼業時代における理学療法士の技術や知識は地域でそのまま役立てることができます。病院で患者を待っているだけでなく、予防に向けて地域に出ていくことでできることは山ほどあります。
子供から高齢者まで、誰もが生活する場所で運動できるように。姿勢も運動能力も、さらにいえば健康でさえ、それ自体がゴールではなく、自分らしく生きるための要素のひとつだと思います。そんな自分らしく生活できるコミュニティを守っていけるように自分にできることを全力で頑張ります。
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