読書録

読書録

『東京都同情塔』を読んで

第170回芥川賞作品の「東京都同情塔」を読んだ。ザハ・ハディト氏の国立競技場案が採用された世界線で、建築家のサラ・マキナはある塔を設計する。それは刑務所としての機能を持つ建築物で、シンパシータワートーキョーと名付けられた。そこに収監されたホ...
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『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』を読んで

『もうそろそろ、人に未来を聞くのはやめよう。そしてどんな社会を僕らが作り、残すのか、考えて仕掛けていこう。未来は目指し、創るものだ。(シン・ニホンより)』この国はどこへ向かうべきか、そのための指針が書かれた本。書かれた時期は2019年の秋頃...
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『さみしい夜にはペンを持て』を読んで

【海の学校に通うタコのタコジローと、公園に出没するヤドカリのおじさんが出会い、物語は進む。学校に馴染めないタコジローは、家庭でも親に気を遣われ、自分が自分らしく在れる場所を失っている。そんなタコジローにヤドカリのおじさんは日記を書くようにす...