エッセイ

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研究ゼミの新年会

研究ゼミの新年会があった。院生から心得なるものを聞かれ、経験談からアドバイスを送る。もっぱら今だったらAIを駆使してあらゆる効率化を図るのが最短ルートだろう。医療従事者の大学院といえば、大抵は昼間は臨床現場に立ちながら、夜間の授業や休日の実...
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人新生を生きる種として

良い意味で平々凡々とした年末年始だった。毎年、普段できないことを詰め込みすぎたり、空いた時間に何かを調べ過ぎたり、時には張り詰めた緊張の糸が切れて体調を崩したり。積んだ積み木が崩れるようなリセットをしていたが、今回は予定通りにゆっくり過ごせ...
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初めての救急要請

人生で初めて救急車を要請した。娘は旅行先でテンションが高くなると高熱を出す傾向にある。ここ数年は特に、高熱を出すと解熱と再熱を繰り返して結局2週間くらい保育園を休むことがある。どうやら体質の類に当てはめられる程度のことらしいので、どうするこ...
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繭の中で生まれる相対的不幸

『スマホ時代の哲学』からネガティブケイパビリティを知り、そこから趣味を持つことが有用な一手であると学んだ。趣味を通じて何かを育むことは、謎そのもの、または他者、あるいは内なる自分のような存在と対話することであった。そこで趣味について違う角度...
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秋は短し走れよおじ

夏と冬の短い隙間を洗い流すように雨が降る。わざわざ秋を謳歌するタイミングを見計らっているようだ。先日も、保育園に通う娘の運動会だというのに雨だった。ただ、近隣の小学校の体育館で実施され安堵した。プログラムも年々と運動会らしくブラッシュアップ...
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足は口よりも雄弁だ

臭い話ではないので、悪しからず。“人って足元に出るよね”という話を、同僚とよくする。靴(特に踵)に対して無頓着な人に限って、あっちが痛いこっちが痛いと訴える気がする(エビデンスはもちろんない)。簡易的なサンダルで院内や街中を闊歩している姿を...
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何か、日本一を目指そう

ある日の帰り道、同僚達から急にそんな話を振られた。リハビリテーション室で最も古株である私は、臨床業務に集中できる土壌を耕してきた。私が入職した頃は随分と自然農法な雰囲気だったが、今では生産性も品質も保証されたファームになったと自負する。生産...
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見えないそれを確かめたくて

最寄り駅の改札を抜けて階段を降りると、パステルグリーンのスクールバスがロータリーで折り返していた。見るだけで懐かしさが込み上げる。蒸し暑さはまだ残っていたが、それでも迷わずバス停を通り過ぎた。記憶の中の景色と街並みをすり合わせたくて、歩いて...
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保護者の眼差し

先日、夏祭り風保護者交流会を無事に終えた。甚平を着た子供達が、かき氷やラムネを堪能したり、ボール投げやゲームに参加して大いに楽しんだ。娘の保育園で行っている自主的な保護者活動、と言えば伝わるだろうか。保護者役員の経験をきっかけに、そのまま保...
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趣味という未解決問題

“趣味は何だっけ”問題は定期的に訪れる。5年に1回くらいの頻度だろうか。前々回くらいに「”趣味”という概念で考えてはダメ、”何をしているのが好きか”で考えればよし」と自分の中で結論を出した。そうして解決した事案かと思ったが、また最近ぼんやり...