エッセイ

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イズム 〜先輩風編2〜

先輩風の吹かせ方。数ヶ月後のリベンジマッチの記録。先日、後輩夫婦と再び、居酒屋に行った。街も張り詰めた緊張が少し解けたように感じる。感染対策による時間制限も、大衆居酒屋に似合わないアクリルパーテーションも無くなったことで私の気持ちも大いに緩...
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イズム 〜先輩風編〜

30代男性として正しい先輩風の吹かせ方を模索している。人生や仕事を教えることだけが先輩の役割ではないのは重々承知のつもりだ。頭ではわかっているからこそ実践が難しいのである。これは数年前のその奮闘記録。後輩夫婦と居酒屋に行った。お酒に好みもこ...
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イズム 〜実習指導編〜

自分が教えてもらったことを次の人に教える。恩師達に借りたイズムをそのまま傷つけないように、丁寧に貸し渡すように。数年前の実習指導を振り返る。教えることで教わった、実りある経験であった。この数週間、縁あって学生に実習指導した。学生の実習はまた...
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イズム 〜能動的に学ぶ編〜

さてF先生から学んだことは数えたらきりがないのだが、コロナ禍で印象に残ったちょっとした学びがある。ふとした一言でパラダイムシフトが起きることがある。パラダイムシフトかっこよく聞こえるが、要は眼から鱗がポロポロと落ちた話があるのでここにシェア...
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イズム 〜はじめての国際学会編〜

2017年のことである。修士課程を終えてオーストラリアで開催された国際学会へ参加した。それまで研究に興味のなかった私は当然、国内の学会ですら発表した経験がなかった。Fゼミ生であった私はF先生の「国際学会に出すぞ」の一言で色々な過程をすっ飛ば...
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イズム 〜生まれた日編〜

また1つ歳を重ねる。「年齢は単なる記号ですよ。」と患者さんと話すものの、誕生日は自分を見つめ直す良い機会だと思う。年々、自分の誕生日に対して無頓着になる私に、「誕生日は歳をとって大人になる日ではなく、産まれてきた日だから何歳になってもめでた...
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イズムを探して

来たる10月28日に、縁あって講演をさせていただくことになった。理学療法士になるために学んだ母校で開催される、記念すべき第1回目の卒業生学術交流会でだ。経験年数は気づけば10年を超えている。この仕事の平均年齢のせいか、病院という限られた世界...
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夏を跨ぐ

「真夏のピークが去った」と、毎年この時期になるとラジオから聴こえてくる。一方で、今年はまだまだ暑い日が続くという天気予報を、患者さんから教えてもらいうんざりする。ただただ暑い日が続くと、それだけで体力も思考力も行動力も削り取られていく。暑さ...
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継がぬ道と繋ぐ意志

研究室からの帰り道。深夜ラジオを聴いて、熱った頭と気持ちをクールダウンするのが好きだった。何度目の”今年こそは”を、今年こそ乗り越えるために、研究室に足を運んだ。「ご無沙汰しております」は数ヶ月以上会っていない相手に使うらしい。院生時代の習...
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たりないふたり

これは、ふたりの物語。何者かになりたくて、でも何者になればいいかわからない。だが「こっから」と、もがき続ける、ふたりの本当の物語。しかし断っておくが、友情物語ではないし、サクセスストーリーでもない。そして、ほとんどの人において、まったく参考...