エッセイ 僕らは地域の担い手 昔から「地域」についてぼんやりと考えている。それは「コミュニティ」ともいえて、オンラインサロンが流行るもっと前から、私の中では無視できないテーマになっている。改めて記憶を辿ると、学生時代に初めての実習でお世話になったバイザーが、福祉住環境コ... 2023.05.29 エッセイ
エッセイ 白紙があれば 白い紙を机に広げる。好きに描いていいんだよと言われると、その無限の可能性に思考が停止する。「”何でもいい”が1番困る」のは子供の頃からよく知っている。何を描こうか。そもそも私に何が描けるのか。人生が選択の連続だとして、それならば自分で決める... 2023.05.17 エッセイ
エッセイ 観葉植物はじめました 唐突に模様替えをしたくなる性分だ。ハードウェアもソフトウェアも。生活習慣も例外ではない。朝起きてから夜眠るまで、何をしようか。整理しては改善点を見つけ、更新する。その周期的な気分転換によって心身の自己満足に至ると、「観葉植物を育てたい」とい... 2023.04.27 エッセイ
エッセイ 小さな発明家 息子の創作意欲はいつも爆発している。帰宅するなり手も洗わずにLEGOを触り、父か母に怒られるところまでがお決まりのパターンだ。帰り道で見た車や重機を再現したり、絵本や図鑑に書いてある恐竜をあっという間に甦らせる。0から1に、2次元から3次元... 2023.04.20 エッセイ
エッセイ 文字を読む。文字を書く。 世間ではChatGPTが明るいが、私は英語を学ぶために、せっせと翻訳をしている。文にして、1日5文いくかいかないかのスモールステップ。この本の翻訳はいつ終わるのか。機械学習を前にしたら、この過程も学びも無駄なものに映るのか。見通しは仄暗い。... 2023.04.08 エッセイ
エッセイ 青葉混じる桜 春。桜まつりがやっている。すくすくと、緑色の成長過程を晒す桜を少しばかり気の毒に思う一方で、何が悪いのかと言わんばかりの悪気ない態度を好ましく思う。そうさ、中途半端で結構さ。何事も予定通りに物事を進める事は難しい。何をしても修正と妥協の連続... 2023.04.02 エッセイ
エッセイ 10年後に答え合わせをしよう。 心許なく垂れる紐を手に握る。どれほど長いのか、どこへ延びていくのか。確かめたくて繰り返した試行錯誤が折り目となって跡に残る。どこまで数えたっけ。今を見失わないように、また一つ結び目を作る。不吉なおみくじを括るようなその仕草に、決意表明とは、... 2023.03.26 エッセイ