エッセイ

デザインの芽と眼

いつまでも慣れない暑さの中、いつまでも慣れない表参道を歩いた。非日常的すぎて馴染めない街の中にあるギャラリーへ。デザインを学ぶ知り合いが作品を展示したので、それを見届けてきた。進路を見てきた立場としては「授業参観の親心」と言ったら怒られるだ...
読書録

『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』を読んで

『もうそろそろ、人に未来を聞くのはやめよう。そしてどんな社会を僕らが作り、残すのか、考えて仕掛けていこう。未来は目指し、創るものだ。(シン・ニホンより)』この国はどこへ向かうべきか、そのための指針が書かれた本。書かれた時期は2019年の秋頃...
活動報告

自作ラジオを始めた

あの日、受け取った”お守り”を握りしめながら始めた手作りラジオ。試行錯誤さえ楽しくて、別にこのまま誰にも届かなくてもいいやなんて思ったり。でも、それじゃ”お守り”を次へ託すことはできないから。合う人に会うために。どこまで届くかわからないけど...
エッセイ

ミーム(MEME)

しばらく運動していないと身体が鈍る様に、言葉も定期的に吐き出していかないと頭が鈍り、思考が腐っていく様な気がする。時には簡単に口にせずに発酵させた方がいいこともあるが、さりとて珍味ができあがる可能性が高い。まぁ酒の肴にはなり得るかもしれない...
エッセイ

Blues Drive Monster / Radio Monster

ラジオがやりたい。ここ数年ずっと思っている。”ラジオリスナー”じゃなくて、”ラジオパーソナリティー”の方を。ほんの少しだけ自由に使えるお金と時間を手に入れたとして、30代男性として新しく始める”大人の趣味”を並べると、「あの時計が欲しい」と...
エッセイ

1年目の答え合わせ

ライフプランをよく考える。24時間365日くらい考えている。目的地はどこに設定したのか、そこへちゃんと向かっているのか、現在地を見失っていないか。最適なゴールも、最適なルートもないことが明らかになってしまった今こそ、手探りで進む。我が家のカ...
エッセイ

お守り

いつから聴いてきたのだろうか。子供の頃、家族と出かけた日曜日の帰り道。夕方の高速道路を走る車内で、流れてくるそれに耳を傾けていた。電波の向こう側では「爆笑問題」が何か面白そうなことを話していたが、何を話していたかは全く覚えていない。ただ一方...
エッセイ

出来ることから

2024年。今一度、自分に出来ること、やるべきことを確認する。目を背けたくなる程の悲しい出来事に対して、個人に出来ることは限られている。限られてるからこそ、大きな出来事をどうにか受け止めて、そして小さくも個人に出来る行動に繋げていくことが大...
エッセイ

滑走路を走るあの飛行機のように

なんとなく保育園生活は親子にとっての日々をイメージするが、小学校生活はもう完全に子供のものであるという認識がある。少しずつ手を離していく。少しずつ手が離れていく。数ヶ月前に青葉混じる桜を一緒に見た息子が、もうすぐ小学生になる。それが未だに信...
読書録

『さみしい夜にはペンを持て』を読んで

【海の学校に通うタコのタコジローと、公園に出没するヤドカリのおじさんが出会い、物語は進む。学校に馴染めないタコジローは、家庭でも親に気を遣われ、自分が自分らしく在れる場所を失っている。そんなタコジローにヤドカリのおじさんは日記を書くようにす...